3月14日で終了していた2022年度の「特別就労対策事業」の輪番の仕事が、一ヵ月ぶりに2023年度の仕事として再開します。多くの山谷の日雇い労働者が待っていた失業対策の仕事の再開です。
山谷では4月から失業対策の仕事である「特別就労対策事業」が始まりました。
しかし、2021年度に比べ、1日当たりの求人数が41人分も減っています。(
188人分→147人分)
さらに、例年になく、梅雨が早く明けましたが、猛暑の日が続き、「熱中症対策」のために、すべての失業対策の仕事が中止になる日が続いています。
すでに東京都からは、「8月の失業対策の仕事は、熱中症対策のために、全部中止にする」と告知されています。
猛暑が続けば、8月だけでなく、6~7月も失業対策の仕事が中止になる可能性が強まっています。
物価上昇と猛暑、失業―無収入に苦しめられている山谷の日雇い労働者の命と権利を守るために、皆さんのご支援をよろしくお願いします。
2022年6月28日 東京・山谷日雇労働組合
6月29日、朝6時、玉姫職安に掲示された「特別就労対策事業」(失業対策の仕事)が「熱中症対策」のために「中止」となったことを知らせる看板。
玉姫職安に掲示された「熱中症予防対策」。環境省の「熱中症予防情報サイト」で「暑さ指数」が「31」を超えると仕事は「中止」となる。
6月下旬~7月上旬に続き、7月11日(月)も失業対策の輪番の仕事が「八柱霊園」の除草作業(21人分)を除いて、4ヵ所の現場(126人分)が中止になっています。
7月4日(月曜日)、山谷のセンター近くで行なった炊き出し風景
いつも山谷の日雇い労働者へのご支援をいただき、ありがとうございます。
「新型コロナ」の感染が始まり、まもなく2年になろうとしています。
山谷の労働者は、この2年近く、「仕事がない」「一日3食を食べられない」「野宿で夜を過ごさねばならない」という厳しい生活を強いられてきました。
本格的な冬を迎え、野宿する労働者にとって、一晩一晩が「命がけ」の夜になっています。
年末・年始には、それまで働いていた建設会社の宿舎から「仕事が切れるから」と言われて追い出されてしまう日雇い労働者がいます。また、「コロナ解雇」でネットカフェに泊ることもできず、野宿で年を超すことを強いられる「非正規」の労働者も予想されます。
私たちは、感染防止策を取りながら、年末年始を野宿で過ごさねばならない労働者の命を守り、一緒に年を越して行く「越年・越冬」の準備を始めています。
前回の越年・越冬の際、玉姫公園のテントで年を越した30代の若者が、その後、定職に就くこともできました。
年末年始の7泊8日の炊き出しの数は、2400食を超えます。この「山谷越年・越冬」を成功させるために、皆様からのご支援をお願いします。
資金カンパ、食材・衣類の提供、現場での炊き出し作業への参加など、皆様のご無理にならないかたちでのご支援をよろしくお願いします。
私たちは、日本の5000万労働者の最底辺に位置付けられていますが、憲法の改悪に反対し、労働者の命を守り、正義を守る労働組合の道を貫きます。
2022年を、共に、明るい年にしていきましょう。
■ 2021-2022年山谷越年・越冬 ■
日時 2021年12月28日(火)~2022年1月4日(火)朝まで
会場 東京都台東区清川2丁目13番18号「玉姫公園」にて(玉姫神社のとなりです)
※ 資金カンパをしてくださる方は郵便振替「00180-2-592246 東京・山谷日雇労 働組合」にお願いします。
※ 炊き出し作業などにご協力いただける方は、上記の連絡先までご一報ください。
昨年春からの「新型コロナ」の影響で、山谷の労働者は、「休業補償」もないまま。2ヵ月も失業対策の仕事が中止になり、夏には、「暑さ対策」で半日就労―半分の賃金を強いられ、例年の半分の賃金で生きることを強いられました。
今年は、これに加えて、「オリンピックによる失業対策の仕事の中止」が予告されています。
4月12日から「失業対策」の仕事は始まったものの、4月26日には、「緊急事態宣言」によって、センターの「娯楽室」が閉鎖され、仕事にアブれた労働者や、野宿する労働者が体を休め、雨をよける場所がなくなっています。
山谷の労働者が、「働くこと」「食べること」「畳の上で安心して眠ること」ができない状態が続いています。
私たちは、役所の相談窓口が閉まる5月の連休期間中に、山谷のドヤを使い、3食付きの「緊急宿泊」を、昨年に続き、東京都に要求しました。
その結果、4月30日から5月6日朝まで、「緊急宿泊」が実現しました。
しかし、「新型コロナ」がいつ収まるか、山谷の日雇い労働者にいつ仕事が戻ってくるか、先が見えない状態が続いています。
私たちは、ひきつづき、炊き出しを行ない、「夜回り」を行ない、山谷の労働者の命を守るための活動を続けていきます。
2021年度の失業対策の仕事の告知(東京都産業労働局)
「城北労働・福祉センター」の「娯楽室」閉鎖の告知
5月連休中の「緊急宿泊」実施の告知
2020-2021山谷越年・越冬へのご支援、ありがとうございました
おかげさまで、山谷・玉姫公園での7泊8日の越年・越冬の炊き出し、寝場所の提供、夜回りなどの活動を無事に行うことができました。
「新型コロナ」がいつ治まるか、山谷の労働者にいつ仕事がもどってくるか、まだわからない状況です。
私たちは、ひきつづき炊き出しや夜回りを続けていきます。
東京・山谷日雇労働組合
※ おわび
8月13日~15日、「山谷夏祭り」を例年通り、開催しましたが、多忙のため、皆様にご報告するページの作成が遅れています。
山谷の日雇い労働者にも「新型コロナ」の影響が襲ってきています。
今年の春の活動については、下記の報告をご覧ください。
東京・山谷日雇労働組合
「新型コロナ」の影響で失業する労働者の数は、〝リーマン・ショック〟の時よりも多くなると言われています。
こういう時には、日雇い労働者や、「非正規」で働く人が真っ先に首を切られます。
私たちは、「このままでは、新型コロナに感染する前に飢え死にする労働者が出てしまう」という危機感にもとづいて、労働組合の役割として、働く者の命を守るために、炊き出しや夜回りを継続しています。
また。東京都に対して、年末年始に行なっている「越年対策」のように、山谷のドヤなどで「寝場所」「居場所」「食事」を用意するように要求しています。
皆さんのご支援をよろしくお願いします。
↓5月18日、台東区の「10万円の給付金の担当係」と保護課との交渉を取り組みました。
↓5月13日、台東区の「10万円の給付金の担当係」と保護課に対して「野宿する労働者にも10万円の支給を」という要望書を提出しました。
↓「新型コロナ」の影響で、キリスト教会などの炊き出しが中止になっています。それを補うために、山日労は、連休中も炊き出しを実施しています。(写真は、5月4日の分)
↓ 4月9日の東京都への「申し入れ」、4月22日の山谷対策係との団体交渉の結果、下のように、5月1日~7日の間、野宿する労働者は、3食付で、ドヤに泊まれるようになりました。
↓4月22日、都庁に行き、山谷対策係との青空団体交渉を取り組みました。
↓ 4月9日、東京都山谷対策係に対して、「新型コロナ」の影響で、「働くこと」「食べること」「生きること」が困難になった日雇い・野宿の労働者に、年末年始にやっている「越年対策」のような、「寝場所」「食事」「居場所」を用意することを要求し、交渉を申し入れました。
↓玉姫職安や城北労働・福祉センターに貼り出された「輪番見合わせ」の告知
↓ 山谷の労働者が仕事にあぶれた時、体を休めたり、雨をしのいでいた城北労働・福祉センターの地下にある「娯楽室」も閉鎖になり、野宿する労働者の「居場所」がなくなっています。